2010/07/21

桃売りおじさんと夕焼け



炎天下の中、たくさんの桃を歩道で売る元気なおじさんがいました。

「おいしそ~」とチラ見しながら目的地へ。

数時間後の夕暮れ時
仕事を終えた人々が都心から戻ってくる頃。
同じ道にまだそのおじさんは桃を売っていました。
台を見ると結構売れたようです。
おじさんはさすがに疲れていました。

自転車に乗った学生の男の子を捕まえて
「学生さん、お金がないんだから
5個で1000円だけど6個にしてやるよ。1個おまけ」
その男の子は嬉しそうに桃6個を籠に入れて行きました。

「ほお~」
つられて私も桃の前に立ちました。
「お嬢さん(嬉)、もう今日は疲れたから早く閉めたいからさ
5個で1000円だけど特別に1個つけて6個で1000円にするよ!
味は保障するからさ。今日すぐ食べれるよ」

なんだ、さっきの学生と同じじゃん。誰でも6個で1000円ってことね。
全く調子のいいおじさん。

空を見上げると横山大観の絵のような壮大な夕焼け空。
あのおじさんも夕焼け空を見ながら「今日も売ったな~早く風呂だ~」と
思って帰路に向かったのでしょうか。
お疲れ様でした。

「特別」6個1000円の桃。
お味は・・・好みの甘さまであと1歩。
明日になれば甘みが増すかな。
ま、楽しいお買い物だったしいいか。
大切に美味しくいただきます。