2017/10/23

<念願>ジョナサン・ケリーのシュトラウス


幸いにも数年前からジョナサン・ケリーさんのオーボエを
聴く機会に恵まれました。
 
一番初めは2年前ウィーン旅行で
楽友協会にてベルリン・フィルを聴いた時。
(その時のブログ記事はこちら
 
ベートーヴェン・チクルスで2日間。
1,3,2,5番。
どちらもケリーさんの出番で宝くじ当選の気分。
オーボエのソロ部分も多く、響き渡る黄金のホールで初生演奏でした。
ラトル&ベルリン・フィルの演奏。
その中でケリーさんのオーボエが出てくると、ふわっと空気があたたかく
こちらもゆっくり呼吸できるような瞬間がありました。
ケリーさんのオーボエが出てこなかったらマシンガンのような
すごいベートーヴェンに圧倒されてクラクラしたかもしれません。
もちろん素晴らしく感動的な演奏で私もウィーン子にまじって
歓声をあげて拍手していましたケド。
 
偉そうなことを言ってはいけませんが
本拠地ベルリンのフィルハーモニーで聴いた
ベルリン・フィルが最高だと感じました。なんちて。
(その時の記事はこちら
そういえば、ケリーさんと記念写真を撮ってもらった時
楽友協会ではかなり音量は抑えて演奏する、みたいな事を
おっしゃっていました。
 
その後、来日公演でベルリン・バロック・ゾリステン、そして
恒例PMFの講師として昨年から来日。
実家の札幌でケリーさんのオーボエを聴けるのは
夏の最高の楽しみとなりました。
 
9月からアンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーとして来日。
今回一番楽しみだったのが10月3日に行われた協奏曲の日!
メンバー5人全員がそれぞれソリストとして一晩で5つの協奏曲を
演奏するという大変豪華なもの。
協奏曲好きにはたまりません。
(詳細はこちら
 
ケリーさんがソリストの協奏曲を聴くのが夢のひとつ。
できればモーツアルトのオーボエ協奏曲を。
もしくはシュトラウス・・・と思っていたらシュトラウスでした!!
出だしからうっとりするこの壮大な曲、大好きです。

許可をいただいてケリーさんのリードの写真。
この日のコンチェルトでは左から2番目のを使用したそうです。
会場はすみだトリフォニーホール。
一度行ってみたかったホールです。
 
まだのぼったことのないスカイツリー。
 
ホールまでの道のりが音楽のデコレーションで素敵!
 
歩道のタイルにも音楽♪
錦糸町、という普段私には縁のない駅で降りると
右手にはスカイツリー、そしてホテルとつながって
立派なホールになっていました。
 
柱巻きにポスター。
 
 
本当に21時で終演?


ロビーは狭くともセンスよく洒落ています。
それにしても今夜の演目、本当に協奏曲を全楽章ずつ
5つもやるんでしょうか。
抜粋とかだったらいやだな、いやテレビ番組じゃあるまいし。
プログラムを見ると、しっかり全楽章やるようです!
 
 
待望のケリーさんは前半の最後、3番目でした。
 
「リヒャルト・シュトラウス・オーボエ協奏曲 Av144」

ご存じない方はその美しい音楽を聴いてみてください♪
(違う演奏者の録音です)

 
全神経を集中して始まりに注目。
あの出だしが聴こえたとたんに鳥肌が立ちました。
時々涙腺も暴れ出しました。
前回も感じましたがケリーさんのオーボエは語ってるよう。
きっと聞く人によってその言葉はいろいろ変化するのでしょう。
音楽や作曲家、聴衆に全身全霊で演奏してる姿も感動します。
この貴重な音楽を私も全身で浸ることができました。
(手のひらがかゆくなるまで拍手しました)
 
他の4人の演奏も素晴らしかったですがここでは触れず。
コンサートを実現してくださった方々に感謝です。
こんな楽しいコンサート、これからも続けてほしいです。
 
恒例サイン会。この日は缶ビールを飲みながらワイワイ盛り上がっていました。
 
会場を出たときに再び見た
スカイツリーがより美しくあたたかく見えました。
 
ケリーさん素晴らしい音楽をありがとう!!

2017/10/21

アンサンブル・ウィーン=ベルリン(9月30日)

 
 
とても楽しみだったこのメンバー。
ベルリン・フィルからの3人、ジョナサン・ケリーはもちろん
クラリネットのオッテンザマーにホルンのドール!!
 
 
メンバーや演目など詳細はこちらをご覧ください。
 
オーケストラにお気に入りの演奏者がいる場合
こうしたアンサンブルはたっぷりその人の演奏を
聴けるのでとても貴重です。
 
初めて行った彩の国さいたま芸術劇場。
目の前は住宅街。
ホールも美しく音響もよさそう。
 
 
 

いざ始まるとそこは音のお祭り。
終始圧倒されて終わりました。
そして楽しい!!
 
制服を着た学生さんも多く(楽器を抱えて)
若い人がたくさん!
クラッシックのコンサートに若い人がたくさんいるのは
とっても素敵なこと。
オッテンザマー君お目当ての女性もたくさん。
 
私の贔屓、ケリーさんのオーボエはまるで人間が語ってるよう。
空気が柔らかく、なんて幸せな音楽。
一緒に行った友達は改めてオーボエという楽器に注目し
こんなに表情豊かで深い音色だったと感動したのだとか。
相変わらずケリーさん、いつ息継ぎをするのが心配になるほど
音が伸びる、伸びる・・・。すごいです。(顔真っ赤)
 
日本語ナレーションの絶品アンコールもありました。
 
 
 

サイン会は外まで列が伸びました。
私ももちろんいただきました。
嬉しいことにこのメンバーでのCDが発売になっていました。




何度でも足を運びたくなるようなコンサートでした。

2017/10/19

2017年PMFベルリン演奏会(7月13日)

またもやすっかりご無沙汰のブログ。

いいわけですが新しい趣味が増えてしまい・・・。
「ハシビロコウ」という不思議な魅力を持つ
大きな鳥と出会って以来
月に何度も上野動物園に行き
写真を撮るのが日課となりました。
ハシビロコウの話はまたいずれ。

今年の夏も札幌にベルリン・フィルのメンバーが参加。
昨年同様、オーボエのジョナサン・ケリー目当てで行きました。
キタラの小ホール(音響抜群!)
 

メンバーは直前にトロンボーン奏者が変更になりました。
若いイケメンの金髪リーゼントのソレンセン君です。

すっかりPMFの顔ともなったホルンのサラさんの
素晴らしい笑顔と共にメンバーがステージに。
姿勢の良すぎるジョナサン、今年は自分の席からよく見えました。
(昨年は彼の「靴」しか見えない前列右端の最悪な席でした)
 

どの曲も初めて聴くものばかりでした。
お見事なアンサンブルで聴き惚れているうちに
終わってしまいました。
ソレンセン君だけはソロで登場し、自身が編曲した
なじみのある曲を披露。とてもセンスがよく懐の深さを見せつけられました。
これからも大注目の演奏家です。

一体彼らの呼吸はどうやって合わせてるのか
日ごろ同じオーケストラで演奏している仲間なので
自然と合うのでしょうか。それにしても、凄かったです。

後で聞いたところ、今回の演奏までにベルリンや札幌で
7.8回はリハーサルや演奏をしたそうです。
今夜のはかなり上出来だったとか!

残念ながら後日行われたオーケストラは
聴くことができませんでしたが
この演奏会で今年のPMFも大満足です。