2013/11/28

ウィーン旅行記⑬美術史美術館



 
やっぱりマリア・テレジア様
3日目の朝、美術史美術館へ。
こちらもホテルから徒歩10分くらいです。
 
寒いけど気持ちの良い
そして贅沢な午前中のお散歩。
 
美術史美術館はウィーンにたくさんある
美術館の代表ともいえる場所。
 
 
やっぱりここも「ハプスブルク家」のコレクションです。
世界中の名画や彫刻など
集めまくった・・・んでしょうか。
 
残念ながら時間は2時間ほどしかなく、
2階の「絵画」コーナーを走ってみてきました。
 
本当はエジプトの秘宝を見たかったのですが。
 
こちらの館も入ってびっくりの美しさ。
 



 
長い正面階段を上ると柱の上にはクリムトの絵が。
かなりの頭上にあるのでじっくり見たい人は
オペラグラスでも。
 
左「古代ギリシャ美術の女神」
右「古代エジプト美術の女神」
なんだそうです。

遠くから見たほうが美しく絵の存在感が強烈!

 
 
2階にあがるとそれはそれは
美しいカフェがあります。
 
 
 
名画を鑑賞してここでゆっくりカフェ。
いいなぁ~。
 

 
ガイドブックによるとこの絵画フロアには
ブリューゲルの膨大なコレクション。
 


 
ベラスケスのマルガリータが3枚
フェルメール1枚
(残念ながらどちらも海外へ貸し出し中でした)
ルーベンス
レンブラント
 
などなどなどなど・・・。
 

本当に早送りで鑑賞してきました。
 
一番見れて嬉しかったのはこちら。
 
 

2013/11/27

ウィーン旅行記⑫楽友協会<第2夜>



 
昨夜のカヴァコスに興奮冷めやらぬまま
今夜もシャイーさん指揮
ケヴァントハウス管弦楽団ブラームス演奏会第2夜。
 
ロビーの美しい天井
 
クローク
 
演目はこれまた大好きな
ブラームス・ピアノ協奏曲第2番。
交響曲第2番です。
 
今夜はピアノ協奏曲♪
 
席は昨夜と同じ2階席。
とても音の素晴らしい位置です。
ただ、今夜はカヴァコスが出るわけではないので
ちょっとリーズナブルな2列目。
 
(2階席の両サイドは3列で奥まで縦長にのびています)
ステージも半分見えなくなりますが
素晴らしい音響は充分楽しめます。
 
この日はちょっと失敗をしました。
 
観光を欲張り過ぎて時間がギリギリ。
ホテルに戻って着替える時間がなくなり
寒いウィーンで大活躍の
ユニクロ・ヒートテックと
薄いダウンベストのまま
「黄金のホール」へ・・・。
 
2列目で人に隠れる席でよかったです。
まあ、私の事など誰も見てないんですけどね!
 
まさに「トホホ…」
 
そんな事は演奏が始まれば
すっかり忘れます。
 
ピアノが天井までガンガンと響き
華やかでした!!
 
 
今宵も素晴らしい演奏会でした。

ウィーン旅行記⑪シュテファン寺院とペーター教会



屋根のモザイク

 
 
日本からウィーンに着いて
タクシーでホテルまで行きました。
夕方5時半でしたが外は真っ暗。
 
タクシーのおじさんとお喋りを楽しみながら
「ほら、見えてきたよ、あれがセント・スティーヴンス!」
 
前方に見えてきた高い塔、
これがウィーンのシンボルでもある
シュテファン寺院です。
 
旧市街地の真ん中にあり
高さが異なる2つの塔があります。
モザイク屋根も有名。
 
白っぽのは大掃除終了。
真っ黒いのはこれから・・・。
覆われてるのは「お掃除中」
一体何年かかるのでしょうか。
 
オペラ座からケルントナー通りという
ウィーンで一番賑やかな通りを歩いていると
必ずお目にかかります。
 
中に入ってみました。
パリのノートルダム教会などもそうですが
重厚で巨大な空間です。
 
 
塔にものぼって素晴らしい景色を堪能できるとか。
私は時間がないのと、外と中を見せていただいたら
それで満足でした。
(もちろん圧倒的な存在で一見の価値あり)

次に
ガイド本を読んで
是非行きたいと思っていたのが
ペーター教会。
 
シンプルで小さな教会です。
 
実際に行ってみて
やはり感激でした。

見えてきた♪
 
外壁シンプル♪♪
 
静かで優しい空気。
美しさに息を吞みました。

 
 
 
天井画も素晴らしいです・・・。

 
椅子に座らせていただき
ちょっと「休憩」もさせていただきながら
その非現実的な空間に身をゆだねてみました。
 
ほんの5分でしたが
とてもリラックスできて気分のよい教会でした。
 
感謝をこめて私もろうそくを1本。
 
 

2013/11/26

ネルソンス指揮バーミンガム市交響楽団




 
 
初めて「東京芸術劇場」に行きました。
 
ちょっと苦手なエリア、池袋の雑踏エリアに
とても立派な建物。
入ってみるととてもモダンです。
劇場が3個くらいはあり、演劇やミュージカルも。
 
一番大きなコンサートホールはなんと最上階の5階に。
大丈夫なんでしょうか。
 
そんな素人の感覚で探検しながらホールへ。
 
お目当てのコンサートは
アンドリス・ネルソンス指揮
バーミンガム市交響楽団の公演です。
ネルソンスはまだ35歳くらいの若手指揮者ですが
ベルリン・フィルなど世界のオーケストラを何度も振っています。
オペラも指揮するし、きっと将来は巨匠となるんでしょうか。
 
 
シベリウスのヴァイオリン交響曲のソリストは
ヒラリー・ハーンという日本でも大人気の女性。
彼女も30代半ば。
 
まず登場のハーンはお人形のように可愛い。
ドレスのセンスも素敵。
 
さて、演奏ですがとても安定していて聴きやすかったです。
第2楽章はいつも聴き慣れてるカヴァコスの倍早いテンポで
あれれ、という間に終わってしまった印象。
 
会場は大拍手で休憩中もあちこちから
ハーン絶賛の声が聞こえてきました。
個人的にはそれほど
心に響かなかったのが正直なところ。
 
でもなんとなく
人気のほどがわかりました。

シベリウスではなく
他曲で彼女の演奏が聴いてみたいと思いました。
 
最後のチャイコフスキー交響曲第5番は
とても楽しく、素晴らしかったです。
「チャイコフスキーは偉大なり」
あらためてそう思わせてくれる演奏でした。

ネルソンスはこれからも注目していきたいです。
ボストン交響楽団の指揮者に就任だとか。
 
最後にロビーでのサイン会は長蛇の列。
 


 
近くで見るヒラリー・ハーンはルネッサンス時代の
肖像画のような神秘的な美人さん。
黒っぽいネイルをしていてとてもお洒落さんでした。
 
クジラ君のように大柄で(お腹も相当たくましい)ネルソンスは
実物はやはり若者のお顔で優しそうでした。
 
これから益々このお二人は
世界で大活躍されていくんでしょうね。
 
とてもいい機会に楽しいコンサートでした。
 
 

2013/11/25

ウィーン旅行記⑩王宮訪問(シシィ博物館)




 
 
 
2日目の午前、ハプスブルク家のお住まい
ホーフブルク(王宮)に行ってみました。

電車に乗ってみようと思いました。
オペラ座の前からこっちの方角かな?
ちょっと歩いてみたらもう王宮に着いてしまいました。

そのくらいウィーンは徒歩で
ストレスなく観光できて最高です。

できれば歩いて景色や人々、
広告や街の生活のにおい、、、身体で味わうには
歩くのが楽しいですし、自分はウィーンにいるんだ!
という幸福感に浸れます。

王宮は600年以上続いた驚異のハプスブルク家が
長い歴史の中で増築、改築をしてできたので
たくさん建物があります。

おなじみの曲線になった美しい建物は
「新王宮」と呼ばれているそうです。
 
 
ゆるやかなカーブといいましょうか
大変エレガントで美しいです。
 
「新王宮」があるなら「旧王宮」もあるわけで。
「旧王宮」には有名な「シシィ博物館」があります。
 
 
それぞれの王宮の内部はその多くが
「博物館」関係となっています。
 
とても一日では見きれません。
 
半日しか時間が取れなかったので
建物をぐるりと見たあと、
切符を買って旧王宮の「シシィ博物館」へと参りました。
 
 
シシィとはエリーザベト皇后の事。
美貌とモデルのようなスラリとした体型で
当時のファッション・リーダーでもありました。
彼女の人生もドラマチックで悲劇的。
それゆえ、映画やミュージカルの題材にもなっています。
 
旧王宮はエリーザベトのご主人様こと
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と彼女も暮らしていた場所。
彼らのお部屋、書斎、びっくりなエリーザベトの部屋など
見ることができます。
 
銀器コレクションのコーナーがあり、
ハプスブルク家の食器や銀食器などの展示。
 
 
 
これが途中で飽きてしまったほどの量・・・。
(それでもほんの一部なのでしょうが)
 




 
 
それでお腹いっぱいになったら
やっとシシィ博物館に。
こちらは撮影禁止ゾーンでした。
 
 
最初に驚いたのは彼女が着用していたドレスを見て、
どれだけ素晴らしい体型だったのか。
長身(173cm)で50kg、ウエストは51センチ!
(4人の子供を出産した後もキープ)
 
極端なダイエットや当時周囲を驚かせた(呆れさせた)
体操などを取り入れ、その体型を保っていたそうです。
 
彼女は最愛の息子の自殺(他殺説も有力だとか)以来、
ずっと黒いドレスだったそうです。
最後はアナーキストに刺されて生涯を終えます。
 
のびのび育った明るい少女時代から
王子に見初められて皇后になってしまい
窮屈な王宮生活でノイローゼ。
療養で旅行をして以来、現実逃避のように
贅沢に旅行ばかりしていたというエリーザベト。
 
孤独なエリーザベトをいつまでも見守り
待っていた皇帝ヨーゼフ1世が
素敵だと思いました。
 
もっと時間があればゆっくり数日かけて
ハプスブルク家の歴史をズラリ眺めてみたいと思いました。