2013/03/05

クラオタDNA

 
 
私のクラッシック音楽好きは100%父からのDNA。
 
昨年、憧れのベルリン・フィルを聴きたくて
ベルリンに行きました。
自分にとっては夢のような贅沢な事。
 
父も若い頃、やっぱり同じような事をしていました。



この写真はその時のもの。
子供の頃、父の独身時代(?)のアルバムで
この写真に目がとまりました。
 
「札幌に有名な指揮者が来たとき友達と行ったんだよ」
 
その時の写真をまた見たいと言ったら
コピーして送ってくれました。
 
稚内(わっかない)という北海道の最北端に近い田舎から
わざわざこのコンサートの為に
友達と現地集合で行ったそうです。
右端の一番背の低いのが父。
 
当時29歳だった父や友人は今でいう「クラオタ」。
クラッシック音楽おたく。
娘の私はロックやポップス派ですが
いつの間にか立派なクラオタにも育ちました。
 
この友人達と稚内で自慢のレコードをかけて
コンサートを開いて解説などしていたとか。
「クラッシック通ぶっていたんだよ」(父のコメント)
 
家には自慢のレコードがたくさんあり
名曲と呼ばれるものは一通り教えてもらいました。
子供の時の一番のお気に入りは
イ・ムジチ合奏団のヴィヴァルディ「四季」でした。
イ・ムジチ「四季」の録音が何種類もある中
初代コンサートマスター
フェリックス・アーヨさんがソリスト。
いまだに不動の名盤といわれているもの。
 
イ・ムジチ合奏団はたびたび来日してくれるので
次回は行ってみたいです。
もちろん「四季」が聴きたいです。
 
反面、あまり好きではなかった曲が
ベートーヴェンの「運命」
「これはカッコよくていい曲だ!」というのですが
暗くて重くて好きになれませんでした。
(今は好きな作曲家1人だけ、と言われたら
即答ベートーヴェン)
 
そのレコード盤は真っ赤。
分厚い箱に入り。いまでいう限定BOX。
素敵なデッサン画のジャケット。



この赤いレコードの演奏こそ
父が友達と胸をときめかせて行った
巨匠シャルル・ミュンシュ指揮・ボストン交響楽団。
ミュンシュさんは小澤征爾さんを教えた事もあるそうです。


youtubeにミュンシュ&ボストンの当時の「運命」がありました。
 
こんな凄い方々が当時の札幌に来たんですね。
 
燕尾服が似合うガイジンさん達の華やかな演奏会。
演奏会後、このクラオタ4人組はお酒を飲みながら
さぞかし「通ぶって」、楽しい時間を過ごした事でしょう。
 
ちなみに送ってくれた写真には父の添え文が・・・。
ウケ狙いではないと思いますが
ふき出してしまいました。

これからも「健在」で!!

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