2013/03/22

ミュシャ展




 
 
私にとってミュシャの作品は謎だらけ。
 
初めて対面したミュシャの作品。
強烈に感動しました。
 
見れば見るほど、凝ったモチーフや
曲線の太さや細さのニュアンス。
髪の毛がカメオの彫刻のように存在したり
匂うような女性の美しさ。
 
官能的な女性像でイラストのような
写真のような・・・。
渦巻くすごい髪や百合の花やら
背景のエキゾチックな模様やら・・・。
 
ずっと見てると迷路に入り込んだような
気分になります。
 
このセンス!
 
ミュシャは天才だと思いました。
よくぞあのような構図というか柄というか
ひらめきが凄いです。
 
ミュシャといえばフランスの大女優
サラ・ベルナールのポスターで一瞬にして
名声を手に入れたのは有名な話。
 
「ジスモンダ」
ミュシャ初のサラ・ベルナールを描いた記念碑的作品。
(もちろん会場に展示しています)
楽屋で対面したサラはこのポスターの前で
涙を拭うことすら忘れて感激したのだとか。
その後専属の画家として
無名のミュシャに6年契約をオファーしたそうです。
 
サラ・ベルーナル。
雰囲気のある退廃的な美しさですね。
もちろん恋のお相手が途切れることなく・・・。
まさに19世紀を代表する大女優だったそうです。
 
超売れっ子のミュシャは
石鹸、香水、シャンパン、お菓子のパッケージ
そして自転車の宣伝ポスターまで
幅広く手がけたそうです。
 
会場には香水のポスターにあった現物、
未開封の香水が展示されていました。
当時の女性たちが纏った香りがとても気になります。
ラリック瓶のようなものを想像していたら
瓶そのものは試験管のようにシンプル。
それにミュシャのイラストが1本ずつ貼られ
6本セットで箱に入ってる仕様です。
瓶それぞれにスプレーするノズルが
別途付属の現代的な造り。
 
左下の箱が香水セットの箱
(ずいぶん勢い良く出るスプレーのようですね・・・♪)
 
 
上のポスターの香水が左のガラス5本。
(6本セットみたです。未開封で残っていたのが貴重ですね)

チェコ人であるミュシャは
そのアイデンティティにこだわり
晩年は成功したパリから祖国に戻り
市民会館や教会などへ
ステンドガラスや壮大な絵画製作に捧げたそうです。

六本木ヒルズにある
森アーツセンターギャラリーはとても素敵な空間。
毎日8時まで空いてるので通常の
美術館よりゆっくりできます。
森タワーの52階ですから東京タワーの夜景も豪華。
 
展示の空間も広くてセンスがいいです。
ミュージアムショップのお洒落なアイテムが並び
さすが六本木ヒルズ、
アーティストとのコラボアイテムや
メニューが充実。
 

右上のサンドはミュシャに関わるプラハの橋をイメージ。
おいしそう~。

5月まで開催しています。
また見にいこうと思います。

<おまけ>
せっかくミュシャを見に行くのだからと
あまり履いていない
超ハイヒールで気張って行ったら大失敗。
美術館の床はとても固くて・・・そして結構歩くのでした。



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