2011/03/03

マウリツィオ・ポリーニ




一番好きなピアニスト
なんたって、この名前がかっこいいです。
というのは冗談で(でも本当にかっこいい名前)

ポリーニのファンになったのはごく自然なこと。
学生時代にラジオを聴いてピアノ特集がポリーニ。
当時、「カセット」に録音して聴いているうち
ポリーニの名前も演奏も身近な存在になりました。

誕生日には両親にポリーニのショパンBOXセットを
買ってもらったり。(今も実家にあります。LPセット!)
その他、レーザーディスク(笑)やらたくさんあります。

ポリーニといえば驚異的な技術で
「ミスター・パーフェクト」と呼ばれていたことも。

ピアニストの友人は以前、彼のリサイタルに行き
完璧過ぎで冷たい印象だったと言っていました。
終始緊張し、聴き終わったあとは
どっと疲れた経験だったとか。
(そんな風に感じる友達がかっこいいと思いましたが・・・)

私はピアノを弾けませんし、専門的な事はわかりません。
ただ好き勝手に楽しんで聴くだけ。
最初からポリーニばかり聴いていたので
正直そのような冷たく堅い印象はありません。

逆にとてもテンポやメリハリがはっきりしていて
スピードというか「ノリノリ」な演奏が
「さっすがイッタ~リアンの演奏は明るいな!」
なんて思っていたくらいです。
ポリーニの演奏に慣れていて、違う演奏家の同じ曲を聴くと
なんかもったりネッチョリ・・・に聴こえる事もあります。

ポリーニは今70歳。
渋くて知的な芸術家はまさに巨匠。
(若い頃の写真を見るとなかなかイケメン)
昨年、高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)受賞されたりと
日本でも相変わらずな人気です。

夢の一つにポリーニのベートヴェン・ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を
コンサートで聴く事がありました。
それが9年前に苦心してチケットを手に入れ叶いました。
夢見たポリーニは知的な実にかっこいいピアニスト。
演奏で驚いたのはその音の大きさです。
オーケストラの音を消してしまうかのような華やかな大音量。
あっという間の50分でした。
全身音楽の洪水に浸かっていました。

ロビーで「ポリーニ氏へメッセージを」という紙があったので
夢中で感想を書いたのを覚えています。
(誰も書いてませんでしたが)
「ご本人へ渡します」みたいな事が書いてありましたが
本当に私の殴り書き長文ファンレターは
あの巨匠に届いたのでしょうか。

話は戻りますが、生中継でこの演奏を聴いていた
先ほどの友達が
「明るくて清々しい気持ちになるような演奏で驚いた」と。
時とともに演奏も変わっていくのでしょうか。
ポリーニにはいつまでも
「かっこいいピアニスト」でいてほしいです。

そろそろ「ポリーニ貯金」を開始して
次回の来日公演には一番良い席でドレス着て
サントリーホールへ!
また大音響でやっていただきたい。
「ポリーニ氏へメッセージお預かりします」コーナーが
またあったらめげずに書きます。
他にも書いてる人がいたら
話しかけてお友達になっちゃおうかな。
「ポリーニともだち=ポリとも」

最後の写真は学生時代、クラッシック音楽に
詳しい素敵な教授が録音してくださった
お宝カセットテープ。
貴重なポリーニのショパンピアノ協奏曲第1番。