2014/12/08

ウィーン旅行記⑩シベリウスとおばあちゃま

 

コンサート前に食べた
ゲルストナーのオリジナル・トルテ(チョコ)と
ウィーン名物アプフェル・シュトゥルーデル(アップルパイ)
オリジナル・トルテが気に入って
滞在中、2個だべました。
それでもまだ食べたくてジップロックに包んで
スーツケースに入れて持ち帰りました。
帰国後すぐ食べたら、まだ美味しかった♪

「絶品」
 
カヴァコス登場の2日目。
 
演目は3日間全く同じです。
 
今夜の席はステージに向かって右側のバルコニー。
眺めは最高です。
バルコニーの1階は平土間より上にあるので
人々の様子が良く見えるのがとても好き。
 
カヴァコスを見て聴くのは
身体の向きがこちらに開くのでよいかも。
 
席につくと左隣に真っ白な髪にカチューシャをした
かわいいおばあちゃま。
挨拶をすると「ニッポン?」と言ってきたのでびっくり。
ヤーパンとかジャパニーズ?じゃなくて
「ニッポン」ですから!
 
話を聞けばこのおばあちゃま、84歳。
60年以上昔、日本に旅行されたのだとか。
滞在も2週間以上で北海道にも行ったとか。
お父様の仕事の関係で世界中旅行させたそうです。
音楽教育に関わる仕事だったので
音楽家や学生との交流も多く
日本の学生がウィーンに来たときも
家族でお世話したことがあったとか。
 
一番驚いたのがフィンランドに滞在していたとき
向かいの家がなんとシベリウスのお住まい。
人嫌いで愛想がなく、気難しい方だったそうです。
しかし当時、young girl だったおばあちゃまには
優しくしてくれたのだとか。
(確かにこのおばあちゃま、とっても可愛いです)
 
シベリウスの音楽は大好きで
ヴァイオリン協奏曲も楽しみにしていたそうです。
楽友協会にはしょっちゅ来るそうで
日課の一部なのだとか。
付き添いにお嬢様がご一緒でしたが
それほど音楽には興味がないご様子。
「母は日本に素敵な思い出があるんです。大好きなの」と
言ってました。
 
この日の演奏も
心に沁みる素晴らしいものでした。
いろんな景色や人の顔が浮かびました。
カヴァコスという演奏家を知ることができて
本当に幸せ。
 


演奏後、隣のおばあちゃまとカヴァコスを訪ねました。
カヴァコスはこのおばあちゃまにとっても喜んでいました。
おばあちゃまの手を握って聞いてる
お二人の光景が微笑ましかったです。
 
おばあちゃまと記念撮影
 
おばあちゃま、いつまでもお元気で!
またお会いできますように。

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