2014/12/10

ウィーン旅行記⑫カヴァコス3日目

 
本日のコンサート前ケーキ。
デーメルのザッハトルテとアンナトルテ♪
 
 
ついに今夜がカヴァコスの登場するコンサート最終日。
 
出演者も演目も同じですが
今夜の主催は「ジュネス」。
 
日本でもありますが学生さんや若者の為のコンサート。
チケット代が通常よりお手頃。
一般の大人も普通のチケット代で聴く事ができます。
 
そんなわけで、会場は若者だらけに違いなく
どんな雰囲気?
私は行っていいんだろうか?
おそるおそる行きました。
連日お洒落してドレッシーなワンピースを着て行きましたが
この日はカジュアルな服で行きました。
 
ところがびっくり!普段と変わらず。
白髪のご夫婦もたくさん。
しかし、私のボックス席には数名いかにも
学生さんらしき若者が座っていました。
 
会場の人達を見ると、思ったより若者がいないのが
ちょっとさびしい感じ。
(もしかしたら2階席にはたくさんいたのかな?)
 
3回目のカヴァコスのシベリウス。
聴くごとに毎回違う光景が浮かびます。
今日の席は昨夜と同じステージに向かって右側の
バルコニー席の1ボックス目で一番ステージ席に近い位置。
 

 
自分から数メートル先で弾いてるので
ものすごい迫力でした・・・。
とにかく迫力とか気迫とかそういったものが
襲ってくるような雰囲気でした。
 
3日間、同じ曲でよく見える席だったので
演奏以外での発見がありました。
 
カヴァコスは演奏しながら
 
ずり落ちたメガネをあげるところ、
脚でリズムをとるところ、
天井を見上げるところ
オケ側に向くところ(客席に背中を向ける)
コンサートマスターを顔を見合わせて笑うところ
弦のチェックをするところ・・・など。
 
ほぼ曲の同じ箇所でやるようでした。
(そろそろコンサートマスターに向いて
アイコンタクトだな~)と思うとやっぱりそうして
二人でニヤニヤしていました。
 
何百回と演奏してきてるので
自分なりのリズムというか身体の運びというか
知らずにして出来てしまっているのでしょうか。
 
あっという間に終わってしまいました。。。
また明日もあったらな~
贅沢は言えません。
 
 
昨夜はシベリウスに会った事がある
素敵なおばあちゃまと出会いました。
今夜は右側に座っていた高校生の男の子。
一人でぽつんと(でも嬉しそうに)座っていたので
「クラッシック好きなの?」と話しかけてみました。
 
お父様がクラッシックファンで子供の頃から連れられて
よく来てるそうです。
 
いろいろ詳しくて日本から来たと言うと
早稲田の学生オーケストラまで知ってるそうで
びっくり。
ウィーンフィルが来日したときのチケット代を
教えたら目を丸くしていました。
(そりゃそうでしょう・・・)
 
カヴァコスの演奏を聴いた感想や
好きな曲の話など嬉しそうに話してくれました。
頭でなく、心で聴いているまっすぐな感想を聞いていて
とても気分がよかった。
こういう人となら好きな音楽の話を
一日中話していたいと思いました。
部屋に置いてきた抹茶キットカットを
この男の子にあげたかった!!
 
ところでアフカムさん指揮の
チャイコフスキー交響曲第5番は
美しく、華やかで聴きやすい曲。
「オーケストラを聴いた!!」という満足感があり
楽友協会の素晴らしい音響を堪能できました。
 
シベリウスの前に
リゲティという作曲家のLontanoという
15分位の曲を演奏しました。
私は初めて聴く曲。
 
どんな曲かというと
(この作品のファンの方には
しかられるかもしれません)
映画の怖いシーンの背後にも合いそうな曲。
ず~と曲の旋律が続き、重なって消えていく・・・。
 
面白かったのがそんな雰囲気の曲でありながら
演奏が終わって少し沈黙のあと
聴衆が拍手をしだすと指揮のアフカムさんも
オケのメンバーもニヤニヤしていていました。
 
不思議そうな顔で拍手をしている
客席の表情が面白かったのかな?
 
次にカヴァコスの演奏を聴くのはいつなんだろう。
まだ来日予定はないみたいです。
どうしてなかなか日本に来ないなんでしょうか・・・。
宝物
サインをお願いしたらサラサラと書き
さらに声を出して読み上げてくださいました・・・。
なんてチャーミングな方!
 
「あなたが日本に来てくれないと
私はまた明日から貯金をしなくてはなりません」
 
そう伝えて来ました!!!
なんちて。

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