2012/02/03

ベルリン・フィル&カヴァコス

 


どんなに遅く帰宅しても
寝る前のお楽しみが「お茶の間・ベルリン・フィル」こと
「ベルリン・フィル・デジタル・コンサートホール」。

お陰でたくさんのお気に入り演奏家が増えました。

その筆頭がヴァイオリニストのレオニダス・カヴァコス
舌を噛みそうなお名前。ギリシャの方だとか。
この演奏を鑑賞しようとONにしたのは
演目がベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲だったから。
チャイコフスキーやメンデルスゾーン、ブルッフなど
おなじみの協奏曲がありますが
このベートーヴェンのは別格。
ヴァイオリンの独奏というよりオーケストラの演奏が
重厚で骨太なリズムが「ドイツの美学」を感じます。
そしてクラリネットやオーボエの登場が多く
本当に美しい曲です。

何気に観た映像。
まず目に飛び込んだその風貌。
真っ黒な髪に濃いひげにめがね。
真っ黒なシャツとパンツ。黒づくめ。
お顔立ちも相当濃い。
そして大柄!持ったヴァイオリンが小さく見えます。
指揮者のズービン・メータさんだって
小さいわけではないのに指揮台のメータさんと
同じ位の背の高さです。
タキシードでも燕尾服でもなく
シャツでベートーヴェン、いいですね。

さて演奏ですがはまりました。
チラ見で寝ようと思ったのに全部鑑賞し夜中の2時。
まさに好みのベートーヴェンの音と演奏です。
地響きするような弦楽器の音。
それに重なるオーボエがすばらぴー!
エレガントに振るメータさんも相変わらず素敵です。

カヴァコスの演奏、お見事です。
ベルリン・フィルと一体化していました。
顔に表情も出さず淡々と直立不動で弾きます。
まっすぐすっきりした媚びない演奏で
神秘的でもあります。
ヴァイオリンは演奏家によっては
聴いてて疲れる場合もあるのですが
なんだか安らぎを感じました。
でも迫力満点で1秒たりとも退屈しない演奏!

オマケ映像のインタビューを見たのですが
素顔はとても穏やかで優しそうな大学教授風。
音楽一家に育ち、最近は指揮もなさってるとか。

ところでベルリン・フィルの第一コンサートマスターは
2010年より樫本大進さん。
カラヤン時代から長年勤められた安永徹さんの後、
再び日本人が選ばれたとは素晴らしいですね!


(映像では是非素晴らしいオーボエにも注目してください!)


 

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