2013/12/03

ウィーン旅行記(21) 楽友協会<最終日・カヴァコス再登場!>

 
 
ホテル・インペリアルで豪華なディナーの後
徒歩1分もかからずに楽友協会へ。
 
いよいよ今夜が私のウィーン旅行最終日でもあり
4夜連続、シャイーさん指揮、ケヴァントハウス管弦楽団
「ブラームス連続演奏会」の最終日でもあります。
 
演目は興奮の内容。
最近欠かさず聴いている
そして交響曲第4番。
 
このタイミングで目の前で聴ける、見れるなんてラッキーです。
 
しかも今日の席が凄い!
 
 
ステージに向かって左側のボックス席の一列目の
一番ステージ寄りです。
(チケットを手配してくれた友人に
カヴァコスが出る日は可能な限り"眺めのいい席で"と
お願いしたらこんなすごい席をとってくれました!)
 
実際座ってみてびっくり。
 
 
 
 
 

左腕を伸ばすと第一ヴァイオリンの人達の
椅子や楽譜に触れそうな近さ。
こんなにステージと客席が近い作りなんですね。
 
ステージの床が傷だらけでこれがとてもいい感じです。
 

指揮台すぐそこ!
カヴァコスもすぐそこ!
 
指揮台もすぐそば。
カヴァコスが立つであろう位置から数メートルです。
 
このボックス席には5.6席の椅子。
お隣には素敵なご夫婦。
挨拶をして席に着きました。
 
本日も満員御礼。立見席もびっしり。
 
オーケストラの人達がステージに。
実際に登場するとさらに近くてびっくり。
すぐ隣に演奏家達がいて、緊張しました。
 
沈黙のあと、カヴァコスと指揮のシャイーさん登場!
 
ひゃ~近い。すぐそこにいます!!
 
シャイーさんの指揮棒が振られました。
 
こんな近い席、一体どんな風に音が聴こえるのでしょう。
 
すぐ隣の第一ヴァイオリンのグループ。
彼らの弦の音がダイレクトに耳に来ます。
2階席で聴いた一番バランスがいいとされる席とは
当然ながら違います。
「伴奏、こんなメロディだったんた」と解明できるような感じ。
コントラバスの振動もガンガンきます。
自分も演奏グループの一人になってるような気分。
 
シャイーさんの顔の表情が飽きません。
目でコンタクトを取っていて、顔で指揮してるみたい。
素晴らしい指揮者ですっかりファンになりました。
 
そしてカヴァコスの導入が!
 
わ~ヴァイオリンも近くで聴くとこんな音なのね!
弦の摩擦が伝わる!
そしてカヴァコスの鼻息から服の摩擦、
身体でリズムを取っているときの靴の音・・・
頻繁にずり落ちそうなメガネをあげるとこ、
なんでも「リアル」です。
リハーサルをのぞき見してるような気分です。
 
これぞ「ライブ」の臨場感。
 
シャイーさんがカヴァコスとオーケストラを乗せて
最高潮に盛り上げていった感じです。
一体感のある演奏でした。

まさにこの映像のままの
ソリスト、指揮者、オーケストラでした。

最後のフィナーレではシャイーさんと
カヴァコスが顔を見合わせながら締めました。
楽しい演奏会。
 
隣の奥様も大声で「ブラボー!」と拍手。
私も一緒に叫んでみましたが
声が小さいのでぜんぜん響きません・・・。
 
何度もステージに現れたカヴァコスも
とっても嬉しそうでした。
 
 
私の席からはステージ奥の廊下まで
見えたのですが、奥に引っ込んだカヴァコスが
ドアの開け閉めをしているスタッフにも
お礼の握手やハグをしていたのが見えました。
 
ほんと、いい人♪
 
その後の交響曲第4番は
ホルンや管楽器が響きまくり大迫力。
 
近い!
 
演奏会後、お隣の奥様が話しかけてきました。
 
「あなた、とっても『キレイ』だから
記念に一緒に写真いいかしら?」
 
なんとまあ(もの好きな)!
 
ご主人がカメラを構えてとってくれました。
こちらのご夫婦、パリにお住まいで
ウィーンの旅行中だとか。
 
私の名前を言うと
「それはどんな意味があるの?」
 
意味を伝えると
「まあ~素敵だわ。
日本人の名前には素敵な意味があるって
聞いた事があるの」
 
すると隣のご主人が
「日本女性の名前、私も知ってるよ」
 
「NOBUKO」
 
ノブコ・・・。
 
ちょっと噴出しそうになりましたが
グッとこらえました。
一体なぜこのご主人はノブコなんでしょうか。
若い頃、ノブコをナンパでもしたんでしょうかね。
そんなキュートなご夫婦ともお会いできました。
 
さらに幸運にも、カヴァコスに会うことができ
気になっていた大きな手を見せてもらいました。
 
「僕の手はそんなに大きくないんだよ」
と言っていましたが・・・。
やはり大きな手と長い指でした。
この手があの美音を奏でるんだ~と感無量です。
 
数日前に体調を崩し、パリ公演が延期になったようでしたが
ウィーンではすっかりお元気そうでした。
 
「ヨーロッパは寒いからこれで暖かく」
ウケ狙いで日本が世界に誇る
ヒー〇・テッ〇をプレゼントしてきました(笑)
 
相変わらず明るく優しくて、みんなの人気者でした。
いつもカヴァコスの周りには太陽が照ってるみたいです。
 
 
ウィーン、最終の夜。
 
帰り道、思わず空に向かって
「ありがとうございます!!」
叫んでしまいました。
 
みなさま
ありがとうございます!!


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