楽友協会でコートを預け、階段を昇って
案内された扉に入ると・・・!
「黄金のホール」と呼ばれる会場は
本当に金ピカピカのまばゆい世界。
鐘のような形をした見事なシャンデリアが
たくさん天井から。
そのシャンデリアにつられて天井をみると
これまたすごい天井画!
下の平土間両サイドにはお馴染みの
女神像が柱ごとに並んでいます。
ステージは思ったより狭く、客席を密着しています。
1列目はステージより低いので前方の席は
演奏家も見えないし、音も頭上を越えていくのかも?
コンパクトな長方形です。
この日の私の席は2階席右サイド。
ステージに近くて1列目なので眺めも最高。
楽友協会では2階席が音響的にはバランス良く
最高と言われているそうです。
ステージの床が木でできていて
かなり傷が目立ち、歴史を感じさせます。
自分の席からみたステージはこんな感じ |
客席を眺めると年齢層も高く、みなドレスアップ。
日本人らしき人も多いです。
立見席には学生さんやカジュアルな服装の人が多く
気軽に超一流の演奏に触れられるウィーンの人達が
羨ましいです。
先ほどのイケメン君はいい席とれたのかな?
時間になり、オーケストラの人達が席につき、
会場からは既にあたたかい拍手。
そして静まり返ったとき、登場しました!
カヴァコスとチェロのエンリコ・ディンドさん!
二人とも楽しそうに笑顔で登場。
そして貫禄のシャイーさん。
皆、明るくてとてもいい雰囲気です。
演奏はその予感のまま、実にカラフルで
楽しい演奏でした。
曲そのものがリズミカルでメリハリがある曲。
3人の掛け合いが見ていて楽しかったです。
ちょっとロックぽいノリでした。
会場の雰囲気もすごく明るかった。
カヴァコスは以前より髪が短くなり
すっきりしていました。
あのチャイナ・テイストの衣装は変わらずです。
気のせいかもしれませんが
なんとなく、いつものとヴァイオリンが違って見えました。
楽友協会の音は天井から音が舞い降りてくるようでした。
昨年のベルリン・フィルでの体験は
自分も音のジェット・コースターに乗って
会場をグルグル回っているような、音の振動に
身体が動くような感覚でした。
こちらは天井から降ってくる音のミストに
全身を包まれているような、そんな感触。
しかし、下から響いて上からも反響してくる音の
迫力も凄かったです。
休憩をはさんで、交響曲1番が始まりました。
素敵過ぎて涙が出そうに。。。
ホルンとチェロの音がひときわ美しかったです。
向かい側の席には先ほど演奏していた
カヴァコスが私服に着替えて
席から聴いていました。
彼自身も指揮をしてブラームスのこの曲を
演奏したこともあり、かなり真剣に聴いていました。
でも演奏が終わると立って拍手をし、
シャイーさんやメンバー達に
笑顔でガッツポーズを送っていました。
顔をあげると目の前にはカヴァコスがいるし、
下を見ればシャイーさんたちが演奏してるし、
黄金のホールだし。
ここはウィーンだし!!
天国にいるかのような至福の一夜でした。
その後はスキップをして
ホテルに戻りました。
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