2013/03/01

「僕の音楽は観て楽しんで!」




 
行ってきましたオルガニスト、
キャメロン・カーペンターの日本デビューコンサート。
 
「凄かったね~楽しかったね~!!」
拍手拍手拍手、そんな感じの大満足リサイタル。
普段あまり音楽コンサートには足を運ばない友達も
心底楽しんだ様子。
 
宣伝も兼ねて日本のワイドショー番組にも登場。
それを見て感心した「頭の良さ」。
 
言葉も通じない場の空気を読み、反応する適応力はすごい。
みんなに喜んでもらおうとする
ショーマンシップあっての事ですが。
自分から心を開いて溶け込もうをする姿を見て
「この青年いい人や~」と思いました。
そのいい人ぶりはコンサートでも続きました。
 
日本独特のワイドショーのノリにも合わせ
ギャグも、演奏のおまけに「トトロ」を弾いたり。
(それがまた素晴らしい演奏でした)
出演者みんなにすっかり気に入られていた様子。
 
当日のコンサート。
もともとオルガン、特に壮大なパイプオルガンの音は
大好きです。
サントリーホールのオルガンの音は
まだ聴いた事がないので楽しみでした。
 
会場に入ると、ステージ上にオルガンが設置。
サントリーホールのは思ったよりコンパクト。
オルガン仕様はコンサートホールそれぞれ。
オルガニストは本番まで慣らすのに
大変なのではと思いました。

上にスクリーン2つ。
ステージ左にカメラ4つ!
客席にもテレビカメラ3台。

普段は壁に収まっているオルガン。

なんと前方左右に大きなスクリーンが2つあり、
手の動きと脚技が堪能できる演出。
NHKの放送もあるらしく、ステージには無人小型カメラが4台も。
全て彼の手や脚など(衣装も?)映す為のようです。
 
会場は真っ暗。オルガンだけにスポット。
登場した彼はあのまま。
モヒカンヘアにキンキラキン★のタイツのようなパンツ。
ダンスシューズを改良して作ってるキラキラシューズ。
 
1曲目がバッハから始まりました。
「無伴奏チェロの1番」
ベルリン・フィルでの彼の演奏映像で感動した1曲目が
目の前でスタートしたので嬉しかったです。
 
休憩はさんでおよそ12曲。
バッハ、リスト、ショパン、バーンスタインなど
名曲を全て彼自身がアレンジ。
全く別の曲に聴こえるものもあり、とにかく楽しい。
 
両手、両脚がバラバラ、合間に音を変えるボタンやレバーに触れ
どうなってるんでしょ。しかも速い。
彼の演奏を真似るには
「大きな手」そして「細くて長い脚」がないと無理そうです。
 
自分の席からステージが近かったのでよく見えましたが
突然バレエでいう2番ポジション
(両脚を外側にカパッっと開く感じ)
のように鍵盤の端から端まで複数の鍵盤を押さえたり。
タップダンスのように脚をクロスさせて弾いたり。
このクロスして弾くのも椅子に座っての状態なので
脚が太いとムリでしょう。
 
最後の方は、宮崎駿が大好きという彼らしく
「紅の豚」「ハウルの動く城」を演奏してくれました。
(作品は見たことがないのですが)
優しくて聴き惚れました。
(もう一回聴きたい)
リップサービスの演奏ではなく、
久石譲のこの曲が本当に好きで
演奏してるのがよく伝わりました。
 
日本の印象を曲にした
A Tokyo Symphonyも楽しかった。
富士山、原宿ファッション、名曲「ふるさと」など盛りだくさん。
 
アンコールも3曲。
「子犬のワルツ」はメロディをすべて脚で弾きました。
 
最後は
「星条旗を永遠なれ(ホロヴィッツ版)」で盛り上がり
手拍子合戦のスタンディングオべーション。



 
『僕の演奏は視覚的な音楽です。見て楽しんで』
 
来年秋にはまた来日コンサートがあるとか。
 
ジャンルや堅苦しい事とは一切関係なしの
友達や家族みんなで楽しめる音楽。
 
コンサート以外での来日ならたくさんありそうな予感。
 
なぜなら、Tokyoがメチャクチャお気に召したご様子。
フェイスブックでは原宿やトーキョーファッションに
感激した様子や、ジャパンにフォールインラブしたとか
日本語学びたい、とかまで書いています。
日本人として嬉しいですね。
コンサート翌日はシブリ美術館に行ったとか。

原宿でゲットしたアディダス×ジェレミー・スコットのスニーカー。
(フェイスブックより拝借写真)
しかしこのパンツの柄もいいね。

そのスニーカーで練習中?
(フェイスブックより拝借写真)

トーキョー・カルチャーと彼、
すごく合いそうですね。
そういえば、原宿にはキャメロンみたいなお兄さん
いっぱい歩いてますね。
 
是非面白い事、やって欲しい♪
 
 
映像は何度みても楽しいベルリン・フィルハーモニーでの
子供達とのオルガン教室。
パイプオルガンの仕組みがよくわかります。
ベルリン・フィルのはさすが大きいオルガンですね。
途中、シンプソンズのテーマ曲を弾くのが良いです。

マーラーの5番最終楽章をアレンジした演奏。
次回はこれをコンサートで聴きたいです。
感動するだろうな~。
音だけで聴くと余計に
演奏者が一人だけとは信じられない。。。
 
 
 

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