東京の珍しい雪景色。
大粒のベタ雪にびっくりです。
たった今、この雪でスキーをしたらエッジが利いて
滑りやすいだろうな~なと考えながら帰宅しました。
(明日、気温が下がり凍ったら東京は大変かも)
川端康成の「雪国」
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
国語の先生が「こんなに美しい文章はめったにない」と
熱弁で教えてくれました。
「ただ読んで理解するんじゃなくて
その光景を想像してごらん」
シンプルで短い文章が万華鏡のように
頭の中でぐるぐると動きました。
それ以来、現在でもトンネルに入ったならば
条件反射のようにこの一節が浮かび
暗闇から明るい景色に変わる境目の一瞬を
絶対見逃すまいと身構える変な癖がついております。
人によっていろいろ解釈が違う
謎めいた文でもあるとか。
ちなみによく知られている英訳は下記のとおり。
The train came out of the long tunnel into the snow country.
直訳すると「列車がトンネルを抜け雪国に着いた」
みたいな表現でしょうか。
自分の描いている光景とは全く違うので
この訳にはなじめません。
(川端さんはこの翻訳家を気に入ってたとか)
列車に乗っている人物が暗いトンネルで
あたかもトリ目(笑)スレスレの中、
突然まぶしく真っ白い雪景色が目に飛び込んでくる。
「ここは雪国か」とその時気づく。
その一瞬が感動的です。
何かが始まる暗示的な気配もあります。
みなさまの光景はどんな?
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