マラーホフ自伝の表紙が「レマンゾ」 |
もしマラーホフが踊る作品で
ベスト3を挙げるとしたら
間違いなく選ぶのがこの作品。
スペインの振付家ナチョ・デュアトの代表作
「レマンゾ」です。
男性3人で踊る素敵な作品です。
全てが大好きです。
マラーホフの自伝によれば1997年
デュアトがマラーホフと
ABT(アメリカン・バレエ・シアター)の
メンバーの為に振付けました。
当時、マラーホフはABTデビューし
アメリカでも大成功を収め
世界的なダンサーになりました。
最初のオリジナルはマラーホフの他に
デスモンド・リチャードソン、パリッシュ・メイナードという
それぞれ個性豊かなダンサーを
デュアトが選んで振り付けしたそうです。
(このビデオ化された映像の時は
リチャードソンを引き継いだ
キース・ロバーツというダンサーになっています)
スタジオでは少しずつ振り付けが変わり
結局5つほどのレマンゾができたそうです!
(現在もダンサーの個性にあわせ
少しずつ変えるそうです)
「レマンゾ」はロルカの詩集
「レマンソス」の作品に着想を得て作られたとか。
「レマンゾ」という言葉について
自伝ではこう書いてあります。
『流れる水がせき止められたような、
よどみのようなもの。
中断の象徴でもあり、静けさと逃避の場でもある』
素敵なピアノの曲は
エンリケ・グラナドス「詩的なワルツ」。
マラーホフはずっとこの曲に夢中だったそう。
それは自由に演出できて
踊れる余地があったから、だそうです。
自分にとってはこの作品を見て不動の(!)
マラーホフ・ファンになった決定的作品でもあります。
他のダンサー達が踊るレマンゾを映像で
いろいろ見ましたが、このメンバーを
超えるのは今もこれからもないのではと
思っています。
(きっとマラーホフなしのレマンゾには
興味が沸かないと思います)
作品のキュートさと重なって
なんだか胸がキュンとします。
タイツ姿の気品ある王子役もいいですが
コミカルだったりコケティッシュな雰囲気の
マラーホフが大好きです。
1998年、デュアトはマラーホフの為に
再び作品を作りました。
ABTきってのダンサー
ジュリー・ケントと一緒に踊ったとか。
(4組のダンサーで踊る作品です)
"without words"
(映像は違うダンサー達です)
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